🔷寺山修司「ポケットに名言を」
ここがロドスだ、ここで跳べ!
ギリシア故事より
人間わずか五十年、化転のうちにくらぶれば、夢幻の如くなり。
織田信長
花に嵐のたとえもあるさ
さよならだけが人生だ
井伏鱒二「厄除け詩集」
うつせみの世は夢にすぎず、
死とあらがいうるものはなし。
フランソワ・ヴィヨン「遺言詩集」
幸福とは、幸福をさがすことである。
ジュール・ルナアル
ユートピアとは、贋物の一つもない社会をいう。あるいは真実の一つとない社会でもいい。
トマス・モア「ユートピア」
墓場は、いちばん安上がりの宿屋である。
ラングストン・ヒューズ「詩集」
メフィストフェレス「お昇りなされ、あるいは下りなされ。同じことじゃよ」
ゲーテ「ファウスト」
神と悪魔が闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
臆病は残酷性の母である。
モンテーニュ「随想録」
ひとは女に生まれない。女になるのだ。
…文明の全体が人間と雄と去勢物の中間のものを女性と呼んでいるのだ。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール「第二の性」
狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は広く、これより入る者は多し。生命にいたる門は狭く、その路は細く、これを見出だすものは少なし。
「新約聖書」マタイ伝
あなたの目は、こっそりと私の心を盗む。泥棒!
泥棒!泥棒!
モリエール「贋才女」
狂人と、恋人と、詩人とは
全く想像力で頭がいっぱいだ
広い地獄にも入りきらないほどの鬼を見るもの
それが狂人だ
恋人もそれに劣らず気が狂っていて、
ジプシーの顔もヘレンのように美しいと見る。
ウィリアム・シェークスピア「真夏の夜の夢」
消えろ、消えろ、つかのまの燭火、人生は歩いている影にすぎぬ。
ウィリアム・シェークスピア「マクベス」
「頭で考えるな。肌で掴め」
ブルース・リー
英雄のいない時代は不幸だが、
英雄を必要とする時代はもっと不幸だ
ベルトルト・ブレヒト「ガリレオ・ガリレイの生涯」
人間は、死ぬことをひそかに望んだので、戦争をしたのである。自己保存の要求はきわめて深いものかもしれないが、死への欲情はさらに深い。
コーリン・ウィルソン「性の衝動」
勇気――攻撃する勇気は最善の殺戮者だ。
死をも殺戮する。
ニイチェ「ツァラトゥストラ」
女をよくいうひとは、女を充分知らない者であり、女をいつも悪くいうひとは、女をまったく知らないものである。
モーリス・ルブラン「怪盗アルセーヌ・ルパン」
どうせあたしをだますなら
死ぬまでだましてほしかった
西田佐知子「東京ブルース」
「どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕にまかして下さい」
アンドレ・レニエ「半ばの真実」
おごれる者も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もついにはほろびぬ、ひとえに風の前の塵に同じ。
「平家物語」
退屈―この怪物を押し潰す、ただそれだけのために、人はピストルを己の脳漿にぶちこむことすらある。
原口統三「二十歳のエチュード」
エロチスムは死にまで至る生の称揚だ。
ジョルジュ・バタイユ
愛のために死んだ人は神の中に葬られる。
ナヒテノルト
選ぶすべを知る男の祖国は、それは芒漠とした雲の赴くところだ。
アンドレ・マルロオ
天才とは九十九パーセントが発汗であり、残りの一パーセントが霊感である。
トーマス・エジソン