☆エリスの備忘録

個人的に読み返すための備忘録。一応公開用。

🔷名作

コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
「勧酒」于武陵 訳/井伏鱒二


少年老い易く 学成り難し
一寸の光陰 軽んずべからず
未だ覚めず池塘 春草の夢
階前の梧葉 巳に秋声
「偶成」朱熹


国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じて花にも涙をそそぎ
別れを恨んで鳥にも心を驚かす
烽火 三月に連なり
家書 万金に抵る
白頭掻けば更に短く
すべて簪に勝えざらんと欲す
「春望」杜甫


春眠 暁を覚えず
処処に啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花落つること知んぬ多少ぞ
「春暁」孟浩然


子の曰わく、朝に道を聞きては、夕べに死すとも可なり。

子の曰わく、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。
論語孔子


悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからむとす。
ホレーショの哲學竟に何等のオーソリチィーを價するものぞ。
萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、
「不可解」。
我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。
始めて知る、大なる悲觀は大なる樂觀に一致するを。
「巌頭之感」藤村操


山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
草枕夏目漱石


ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
方丈記鴨長明


やは肌のあつき血潮にふれも見で
さびしからずや道を説く君
与謝野晶子


ねがはくは花の下にて春死なん
そのきさらぎのもち月の頃
西行


散る桜 残る桜も 散る桜
良寛


桜の樹の下には屍体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。
何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。
俺はあの美しさが信じられないので、この二、三日
不安だった。
しかしいま、やっとわかるときが来た。
桜の樹の下には屍体が埋まっている。
これは信じていいことだ。
梶井基次郎


また見つかった、
何が、永遠が、海と溶け合う太陽が。
アルチュール・ランボー


てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った
安西冬衛


あおげば とうとし、わが師の恩。
教の庭にも、はや いくとせ。
おもえば いと疾し、このとし月。
今こそ わかれめ、いざさらば。
あおげば尊し」小学唱歌


せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ これぞ七草
春の七草」作者不詳


萩の花 尾花葛花 瞿麦の花
女郎花また藤袴 朝顔の花
憶良の秋の七草