☆エリスの備忘録

個人的に読み返すための備忘録。一応公開用。

🔷辞書 20

エクリチュール【écriture】
文字。筆跡。書くこと。書き方。文章以外の映画・演劇・音楽などの表現法、書法の意味にも用いる。

ルリユール【reliure】
《「ルリュール」とも》
製本。装丁。特に、職人が手作業でつくる、工芸品としての装丁やその技術のこと。

グリニッジ標準時
標準時の一。英国のグリニッジを通る本初子午線を基準とし、世界時に採用されている。GMTGreenwich Mean Time)。GT(Greenwich Time)。

カッサンドラ【Kassandrā】
ギリシャ神話で、トロイアの王女。
アポロンに愛されて予言能力を与えられたが、求愛を拒んだため、その予言をだれも信じないようにされた。カサンドラ

ブラフマン【(梵)Brahman
インドの正統バラモン教思想における最高の理法。宇宙の統一原理。万有の根本原理。梵 (ぼん) 。→アートマン

アートマン【(梵)ātman】
《我 (が) と訳す》
インド哲学用語。もとは呼吸の意味。
次いで自我・霊魂を意味するようになった。のちにウパニシャッド哲学では、宇宙原理ブラフマン(梵 )と同一視された。

ウパニシャッド【(梵)Upaniṣad】
古代インドの宗教哲学書。ベーダ文献の最後の部分なので、ベーダーンタ(ベーダの終わり)ともいう。宇宙と人生を支配するブラフマン(梵)とアートマン(我)の一致を説き、輪廻と業の思想を主張、インド哲学の源流となった。「優婆尼沙土」とも書く。

ねはん【涅槃】
《(梵)nirvāṇaの音写。吹き消すことの意》
煩悩の火を消して、智慧の完成した悟りの境地。
一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。
仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。
釈迦の死。「涅槃会 (ねはんえ) 」の略。

オブセッション【obsession】
魔物や恐怖観念などに取り憑かれていること。
妄想。固定観念。強迫観念。

バビロン【Babylon】
バグダッドの南、ユーフラテス河畔にあった古代都市。前25世紀ごろ建設され、アッカド・ウル・バビロニアなどの首都となり、古代メソポタミア文明の中心として栄えた。前3世紀ごろ衰退して消滅。

ラスタファリアニズム【Rastafarianism】
かつてのエチオピア皇帝ハイレ=セラシエ(本名Ras Tafari)を神として信仰し、アフリカ回帰を唱えるジャマイカの黒人による宗教・政治運動。この運動の信奉者をラスタという。ラスタファリ運動。

トロイカ【(ロシア)troyka】
ロシア民謡。3頭立ての馬車。あるいは馬そり。

ストイシズム【stoicism】
ストア学派の学説。ストア主義。
ストア学派風の克己禁欲主義・厳粛主義。

オーソリティー【authority】
権威。威信。
専門の道に通じて実力をもつ人。大家。権威者。

コンセンサス【consensus】
意見の一致。合意。

クレタリー【secretary】
秘書。書記。

キュレーション【curation】
美術館・博物館などの展示企画。
情報などを特定のテーマに沿って集めること。
→キュレーションサービス

キュレーター【curator】
《「キュレイター」とも》
博物館・美術館などの、展覧会の企画・構成・運営などをつかさどる専門職。また、一般に、管理責任者。

カルキュレーター【calculator】
《「カリキュレーター」とも》
計算器。電卓。

アナロジー【analogy】
類似。類推。類比。

ハビタブルゾーン【habitable zone】
宇宙における、生命の生存に適した領域。恒星の周囲をまわる惑星の表面において、水が液体で存在する温度になる領域を指す。
太陽系の場合、地球の公転軌道程度の距離に相当する。広義には、水だけではなくメタンや二酸化炭素が液体で存在する領域も含まれる。
また、生命の存在だけでなく、進化にも適した領域をゴルディロックスゾーンという。生命居住可能領域。

アドバンテージ【advantage】
《有利・優越の意》
テニス・卓球で、ジュースのあと1ポイントをリードすること。バンテージ。

リビジョニズム【revisionism】
日本見直し論。日本が、特に通商問題について他の欧米先進国と異なることを強調し、そのため異なる対応が必要という考え方。

レジュメ【résumé】
《「レジメ」とも》
要約。摘要。研究報告・講演・演説などで、その内容を手みじかにまとめて記したもの。

れっぱく【裂帛】
帛 (きぬ) を引き裂く音。そのように鋭い声。ホトトギスの鳴き声。

ごたいとうち【五体投地
仏教徒が行う最高の敬礼法。両膝・両肘を地に着けて伏し、さらに合掌して頭を地につける。接足作礼。

わざもの【業物】
名工の作った、切れ味のすぐれた刀。名刀。

ひよる【日和る】
日和見をする。一般に、積極的にかかわらないで傍観する。

こうしょう【哄笑】
大口をあけて笑うこと。どっと大声で笑うこと。

こうでい【拘泥】
こだわること。必要以上に気にすること。

げびる【下卑る】
《「下 」に接尾語「びる」の付いたもの。「卑」は当て字》
言動が下品になる。下劣に見える。

あしざま【悪し様】
相手を実際よりも悪く、いかにも悪いものとして扱うさま。

しゅうたんば【愁嘆場】
芝居で、登場人物が嘆き悲しむ所作のある場面。転じて、実生活上の悲劇的な局面にもいう。愁嘆。

さんぶんてき【散文的】
散文のような形式・趣であるさま。
詩情に乏しいさま。無趣味でおもしろみのないさま。

ぼうちゅうかんあり【忙中閑あり】
忙しい中にも、わずかな暇はあるものである。

けんきょうふかい【牽強付会
道理に合わないことを、自分に都合のよいように無理にこじつけること。

かんけい【奸計/姦計】
悪いはかりごと。悪だくみ。

はけぐち【捌け口】
《「はけくち」とも》
水などの流れ出ていく口。
商品などの売れていく先。売れ口。
内からあふれる感情などを発散させる対象や、そのための手段・方法

いしょくどうげん【医食同源
病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つために欠くことができないもので、源は同じだという考え。
古くから中国にある、体によい食材を日常的に食べて健康を保てば、特に薬など必要としないという薬食同源の考えをもとにした造語といわれる。

ぜんのうかん【全能感】
心理学用語で、「自分が何でもできる」という感覚を意味する語。特に子どもの発達段階において、しばしば見られる現象である。
躁病や自己愛性パーソナリティ障害の構成要素の一つとされることもあり、自身の能力を過大評価してこの感覚を持つことによって、対人関係などに問題が生じる場合もある。万能感とも言う。

トリクルダウン【trickle-down】
《原義は、したたり落ちるの意》
富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透する、という考え方。
富裕層や大企業を優遇する政策をとって経済活動を活性化させれば、富が低所得者層に向かって流れ落ち、国民全体の利益になる、とする。レーガンレーガノミクスや鄧小平の先富論などが典型。

🔷名作

コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
「勧酒」于武陵 訳/井伏鱒二


少年老い易く 学成り難し
一寸の光陰 軽んずべからず
未だ覚めず池塘 春草の夢
階前の梧葉 巳に秋声
「偶成」朱熹


国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じて花にも涙をそそぎ
別れを恨んで鳥にも心を驚かす
烽火 三月に連なり
家書 万金に抵る
白頭掻けば更に短く
すべて簪に勝えざらんと欲す
「春望」杜甫


春眠 暁を覚えず
処処に啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花落つること知んぬ多少ぞ
「春暁」孟浩然


子の曰わく、朝に道を聞きては、夕べに死すとも可なり。

子の曰わく、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。
論語孔子


悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからむとす。
ホレーショの哲學竟に何等のオーソリチィーを價するものぞ。
萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、
「不可解」。
我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。
始めて知る、大なる悲觀は大なる樂觀に一致するを。
「巌頭之感」藤村操


山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
草枕夏目漱石


ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
方丈記鴨長明


やは肌のあつき血潮にふれも見で
さびしからずや道を説く君
与謝野晶子


ねがはくは花の下にて春死なん
そのきさらぎのもち月の頃
西行


散る桜 残る桜も 散る桜
良寛


桜の樹の下には屍体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。
何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。
俺はあの美しさが信じられないので、この二、三日
不安だった。
しかしいま、やっとわかるときが来た。
桜の樹の下には屍体が埋まっている。
これは信じていいことだ。
梶井基次郎


また見つかった、
何が、永遠が、海と溶け合う太陽が。
アルチュール・ランボー


てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った
安西冬衛


あおげば とうとし、わが師の恩。
教の庭にも、はや いくとせ。
おもえば いと疾し、このとし月。
今こそ わかれめ、いざさらば。
あおげば尊し」小学唱歌


せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ これぞ七草
春の七草」作者不詳


萩の花 尾花葛花 瞿麦の花
女郎花また藤袴 朝顔の花
憶良の秋の七草

🌔不定愁訴 4

家族旅行で海沿いのホテルに泊まったら、やけに海が荒れてて不穏な景色だった
父のいびきがうるさくて寝不足で、翌日は体調不良になったり、いろいろトラブルが多い旅でストレスを抱えながら帰宅した
その頃は夏で、メッシュ地のスポーツウェアのTシャツ一枚で夜ベッドで寝てた
気がついたら誰かが、両方の乳首をさわさわしてる
寝てるんだけど、夢の中じゃなくて実際に触られてる感覚があった
左手で「うーん」と無意識に払ったら、その誰かの腕に当たった
人間の腕の内側の固い部分の感触がはっきりあった
そしたら軽い力で首をグッと絞められた
そこから意識が遠のいて記憶がない
その時は窓もドアも閉まってたし物音ひとつしなかったけど、ベッドの側の空気が異様に重かった
生身の人間じゃないけど、そこに「誰か」がいるような気配がした
朝起きてからいろいろ思い出して怖くなった
旅先から連れて帰ってきちゃったのかな
痴漢ユーレイ?勝手に部屋に入って許可なく触るとか、実体がないからってやりたい放題じゃないの、
随分失礼な霊だな


小さい頃、夕方にやっていたシティーハンターのアニメの再放送を姉と一緒に見ていたら、突然画面に髭で長髪の太った男の実写映像がドアップで映った
紫色の服を着ていて、動きはなく静止画だったと思うけど、体感的には1秒くらいに感じた
姉に「今なんか映ったよね、変だったよね」と聞いたら、姉は気づいていなかった
後からそれが、制作スタッフが差し込んだオウムの
麻原のサブリミナル映像だと知ったけど、全然一瞬
な感じがしなかった
今でも何となく残像が残ってる

🌔不定愁訴 3

家の近くで信号待ちしてる時に携帯をいじってたら、その時はすぐに気づかなかったけど車は青信号なのに目の前に車が止まってて、顔を上げたら窓が開いててヤンキー風の男がニヤついた顔で「かわいいー」と言って走っていった
それで別の日に狭い道を歩いてたら、向こうから歩いてきた三人組の男がいて、すれ違うときに無言なんだけど醸し出す空気が尋常じゃない感じだった
なんか意識がすごくこっちに向いてるような変な感じだった
その後すれ違ったときに「車に連れ込んで…」とか
話してるのが聞こえてきて怖かった
大通りで信号待ちしてたら、黒いワゴンが通りすぎて「遊ばなーい?」とか声をかけてきたけど、そのまま走り去っていった
しばらくしたら、そいつらと思われる三人組の男が
監禁と集団レイプの罪で逮捕された
いろんな女を物色してたみたいで私は免れてよかったけど、被害に遭った女の子が可哀想


雑誌で深キョンが着てたコートがどうしても欲しくて、代官山まで電車で行った
車内が空いてたから、人間嫌いの私はパーソナルスペース確保のために先頭車両のドア付近に立ってた
そしたら高田馬場駅のホームに大勢の人がいてヤバいと思ったら、先頭のおじさんがこっちを見て、電車に乗っても奥の方に進まず私を周囲から隠すように目の前に立った
急に混雑して身動きできない状態でいたら、おじさんがスカートの上から股間を触ってきた
目の前におじさんの顔があるのが嫌で、ずっと顔を
背けてた
電車に乗ってる間、ずっと股間に手が当たってた
それ以上の動きはなかったけど、恐怖とストレスで
心臓が痛くなった
渋谷駅で降りたときに「おい」とか男が揉めてるような声が聞こえた
やっと解放されて、一瞬、前にも世話になったことあるし渋谷駅前の交番に行こうか迷ったけど、代官山のお店に予約入れてるしそのまま向かった
それで全然関係ないお店のお姉さんに「痴漢された」とか吐き出して、迷惑かけてしまった


近所にあった美容院【プログレス】は、こっちがキレるくらい強引に美容液を売りつけようとしてきたり、希望の髪型にするにはストレートパーマをかけないと無理だから今日は切れませんって言われて、「じゃあ普通に切るだけでいいですから」と何度言っても押し問答になって何も施術せずに帰らされたり、不快な思いをすることがあった
久々にその店に行ったとき、奥にあるシャンプー台に促されて歩いてたら男の美容師二人がバッて見てきたり(怖い)、担当についた男が最悪だった
人のことクレーマー扱いしたり、接客中のトーク
とにかく下品
「すごいね、うちの店の男全員とヤれるんじゃない?」(誰もそんなこと望んでない)
「とりあえず穴塞げればいいんでしょ」(はぁ?)
普段どこで遊んでるか聞かれて答えたら鼻で笑って
馬鹿にしたり、
妙なテンションでファッション誌を開いて読者モデルを指差して「この前こいつとヤッた」とか謎の報告をしたり…え?頭大丈夫?
店の外で「どこに住んでるの?」と聞かれて「あっちの方」とか適当に答えたら蛇みたいな目で探すように眺めたり、それ以来行ってないけど【プログレス】は本当に最悪な店だった


彼氏と旅行に行ったとき、とにかく炎天下でひどく
暑い日だった
旅先で服も揃わなくて、柄物だからごまかせるかなと思って、ボタニカル柄のブラウス一枚で過ごしてた
男連れだから油断してるのもあったけど
それで涼を取るためにクーラーガンガンの漫画喫茶に避難して、それぞれ椅子に座る個室に入って、料理を注文して店員から受け取った
しばらくして近くのトイレに向かったら、少し離れた所から若い男の店員がジーッとこっちを見ている
それが尋常じゃないヤバい雰囲気だったけど、私は(なんだあれ)くらいで意味がわからなかった
トイレから出てきて後から気づいたけど、注文した品を受け取ったときに角度的にノーブラの乳首が見えたかも
それで変なスイッチが入ってトイレに向かったとき、よからぬ事を考えていたのかも
いやー危ない危ない、猛暑のときくらい楽な格好させてほしいよ
別に誘ってる訳じゃないし、勝手に発情すんなし
後から彼氏にノーブラがバレて怒られた


中学生の時に下校中、人気のない道で車からごく平凡なおじさんに声をかけられた
「○○遊園地までの道を教えて」とか言われて、よく考えるとおじさん一人なのに遊園地とか不自然なんだけど、まだピュアだった私は一生懸命人の役に立とうと答えた
しばらく話してたらおじさんが「車に乗らない?」と誘ってきた
最初からそっちが目的だったんだとようやく理解して、でもどうしたらいいかわからなかった
ちょっとした無防備な好奇心もあったけど、本能的に車に乗ったら危ないと思ったし、このどこにでもいる平凡なおじさんが豹変するかもしれないし、その時、何故か私は(あ、今でかいナプキンつけてて見られたら恥ずかしいな)とかくだらないことを考えてた
無言のまま何となく歩いて道を曲がって、一方通行の道だからおじさんの車はそのままどこかに行った
もちろん車に乗らなかった判断は正しかった
それから高校生の時に駅のトイレの前で待ち伏せしてたサラリーマンに道を聞かれたけど、怪しいから無視して逃げた
道を尋ねるフリをして相手の足を止めてナンパするとか手垢にまみれた古典的なやり口だけど、人の親切心につけこんでる感じで卑怯
というか子供以外に教えてあげる必要ないと思う


中学生の時に登校中、友達と道の狭い街道を歩いてたら、友達が何かに気づいて耳打ちしてきた
その道沿いのアパートの通路で、冴えない男が双眼鏡を覗いて道の方を見ていた
その時は、私達と前の子達くらいで女子生徒しかその道にいなかった
通学中の女子中学生の後ろ姿を観察してたんだろうけど、スカートのひらひらとか生足でも見てるのかね、わざわざ双眼鏡まで使って
その行動がキモい、というか男ってキモい
その街道は結構混むんだけど、帰り道に一人で歩いてたら、走って歩行者を追い抜くはずの車が急ブレーキをかけて横に止まったりとかあって怖かった


大学の帰り、夕方でそれなりに混んでる中央線のホームで電車を待ってたら、隣の列のセカンドバッグのおじさんがひらっひらのスカートの女の子が歩いてくのをジーッと見てた
それで電車が到着したら、おじさんが隣の列から急にこっちに来て、私が乗るのを後ろで待ってる感じでそれが怪しかったから乗るのをやめたら、おじさんが(あれ?)みたいな顔してた
ホームに残って次の電車に乗ったけど、あのまま普通に乗ってたら尻でも触られてたかもしれないし、いい判断だったという事で
なるべく面倒事とストレスは避けたいし
そうでなくてもその日は暑くて、バスを待ってたら赤信号で止まってる車から男にガン見されるし、電車の中で若い男二人組に「かわいい」「ほんとだ」とか言われて気まずくなるし、途中から乗ってきた女二人と何故か向かい合う形で三美神フォーメーション状態になったり(なんとなく守ってくれてるような感じもしたけど)、いろいろ疲れた

🌔不定愁訴 2

駅の階段からホームに降りたタイミングで、いきなり後ろから抱きつかれた
童貞こじらせて性欲を爆発させた男子中学生が、私に抱きつきながら「ヤらせてください!ホテル行きましょう!」と懇願してきた
私は必死に「やめて、離して」と声を上げて二人で騒いで、すぐそばの電車が開いてて中に人がいるのに、誰も助けてくれなかった
その時は十代だったのに、そいつからヤンママ的な
主婦と思われた
そいつを物陰に連れてって少し話して、「殴らせて」と言ったら「嫌だ」と言われた
ニキビ面で目つきがヤバい男だった
面倒だから帰ったけど、向こうはそのまま流れでヤれると思ったのかな
誘いに乗るフリして腕でも組んで、駅員に突き出せばよかったね

とにかく面倒に巻き込まないでほしい
私のようなつまらない人間は、ほっといてください


電車で帰るときに、隣に立ってる真面目そうなキツネ目の眼鏡のサラリーマンが、酔っぱらってるのか目が据わってて明らかに様子がおかしかった
その時は夏で、私はTシャツにショートパンツだったんだけど、とにかく人の体を尋常じゃないくらいジロジロ見てきてヤバかった
酒に酔って理性のタガが外れてる感じだった
私が携帯を見てたら、遠慮なしにジロジロ覗き込んできたり、まともな様子じゃなかった
それで前に座ってる眼鏡の若い男の人が心配そうにこっちを見てたけど、その人が何かのガジェットいじったら、そのサラリーマンがふらふらした足どりで覗き込んでた
その酔っ払いサラリーマンは途中の駅で降りていったけど、ホームから窓ガラス越しにまだこっちをジーっと見てて怖かった
やっといなくなってホッとしたけど、心臓が痛くなるくらいものすごいストレスを感じた
まだ電車だからよかったけど、人気のない夜道で遭遇したらアウトだよ


山手線のホームで電車待ってたら、少し離れた場所で男子高校生の集団が騒いでてうるさかった
その中の一人が私に近づいてきて、スカートを覗きこむ仕草をして、「白ー!」と大声で言って集団で爆笑してた
実際は白じゃなかったんだけど、都会の高校生の民度ヤバイと思った


電車に乗ったら隣に童貞くさい男子中学生が座ってきて、寝たフリする間もなくすぐ私の肩に頭をグイグイ乗せてきた
もう反対側に倒れそうな勢いで頭をグイグイ押しつけてきた
反対側のおじさんもコワモテだし、どうしようかと
困って、とりあえず不意打ちで立ち上がって逃げた


高校に制服がなくて、なんちゃって制服で電車に乗って座ってたら、向こうから男子高校生が歩いてきて、こっちをチラッと見て隣に座ってきた
ソワソワした感じで右手を伸ばして、私の太ももに
さりげなく手の甲を当ててきた
さりげなくやっててもバレバレなんだけど、なんか初々しくてかわいかった


原宿を歩いてたら、少し離れた通りすがりの車から
「スカート短すぎ!」と大声で言われた
別に膝上くらいで超ミニでもないし、知らない男から言われる筋合いないし、おまえが勝手に反応してるだけだろ


バイト終わりに池袋の駅前で酔っ払いホストにナンパされて、普段ならスルーするけどその日はテンションが上がってて相手して、一方的に話すのを聞いてあげる感じだった
それで帰りが遅くなって、駅から自宅まで距離的には近いんだけど人もまばらで、ちょっと怖いなと思いながら歩いてたら、車道の不審な白い車が私の歩く速度に合わせてゆっくり動いてるのがわかって、そんなの普通におかしいから怖かった
もう家まですぐだったけど、その先は本当に人気がなくて暗くて、家の隣が広い駐車場だったから車がついてきたら怖くて、携帯を見るフリをしてわざとその場に立ち止まって、車を先に行かせた
たぶんだけど、その時地元の駅前でやたらナンパ活動してた二人組の男じゃないかな
白い車から声かけられたことあるし、すぐ近くに交番があるのに「ホテル行きましょう」とか大声で言ってきたり、駅の構内でもナンパしてきた
あいつら何かやらかしてんじゃないの


中学生の時に救急車で運ばれて、病院の治療室みたいな場所で冷たい診察台の上で寝かされた
こっちは死にそうな目に遭ってるっていうのに、医者たちは呑気に談笑してた
それで制服で寝てたら、男の医者が一人こっちに近づいてきて、無言のまま見下ろしてた
しばらくは気まずくて目を瞑ってたけど、なんか怪しいと思って目を合わせたら、ギクッとした顔でそそくさと向こうに逃げていった
やましい気持ちがなかったらそんな反応しない
医者のくせに最低だわ

しばらく入院することになって、太ももの内側辺りに点滴の針を打つときに、他の患者がいたからカーテンで隠されて、下半身丸出し(下着の有無は覚えてない)のまま動けなかった
しかも男の医者で新人なのか、何度もやり直すし時間はかかるし、そんな人と二人きりにされて地獄の時間だった


小学校の同級生の子に騙されて連れていかれた創○大学の学園祭の帰りに、八王子駅のホームで見るからに怪しい気持ち悪いサラリーマンがいた
最初はニヤニヤしながら女子高生に近づいていったけど、その子が母親といるとわかったらこっちに狙いをつけてきた
電車が来て(嫌だなー嫌だなー)と思って迷ってたら、友達に「乗らないの?」と促されてしかたなく乗って座ったら、向かい側にその気持ち悪いサラリーマンが座ってきた
エロ雑誌を片手にこっちを見ながら終始ニヤニヤしてて、やっぱり気持ち悪かった


電車に乗ったときに車内が混雑してて少しバランスを崩して、ドア付近にいた若い男とぐっと顔が近づいて
(うわ、嫌だなぁ)と思いながら近くのつり革に掴まったら、男が手すりの隙間から不自然な角度でこっちを見てて、地縛霊みたいで怖かった


彼氏じゃないけどよく会ってたおじさんのMと池袋を歩いてて、休日の人混みでキャバクラのスカウトがすごくて、Mが「モテモテだねぇ」とか言ってて
(いやいや、あんたが彼氏に見えないからでしょ)と思ったんだけど
駅前でしつこいスカウトがいたら、知らない男の人が彼氏のフリして肩を組んできて助けてくれた
でもその人小太りでニヤついた顔で何かを期待してる感じで、全然タイプじゃなかったから軽く礼を言ってささっと逃げた


都心のコンビニに入ろうとした時に、向こうから同じタイミングで男が歩いてきた
そういう時は面倒くさいから先に行かせるんだけど、そのコンビニは手動ドアで、その男がドアマンみたいにドアを開けて(どうぞ)みたいに待ってて、思わず(え?)と思って素通りしたけど、紳士ぶったキザな男だね

🌔不定愁訴

買い物帰りに電車に乗って一番端の席に座ってて、
途中から乗ってきた冴えない見た目のサラリーマンが真向かいに座った
なんか視線を感じるなと思ったら、電車から降りるときに、私の肩を無言でちょんちょんとつついてきて気持ち悪かった
だけど自分も目的の駅だったからとりあえず降りて、そのサラリーマンがいないのをなんとなく確認しながら駅前の本屋にいったら、またそのサラリーマンが隣にきて、無言で脇腹をちょんちょんとつついてきた
頭の中では「なんだよジジイ!そこの交番行く?!」とぶちギレてるのに、実際にはなんのアクションも起こせず、ただただ気まずいだけ
本気で気持ち悪いから勘弁してほしい


スーパーのペット用品売場で飼い猫の餌を見ていたら、ガランとして誰もいないと思っていたのに、気がついたらすぐ背後に男が立っていた
怖くなってその場から逃げたけど、私がレジに向かったら、その男がニヤニヤとこっちを見ながらまっすぐ歩いていった
とりあえずどこかに行ったと思って少しホッとしながら支払いを終えてエスカレーターに向かったら、途中の家電売り場のテレビの前でその男がしゃがみこんでた
突然の出現に心臓が止まりそうなほどビビってたら、男は私が通りすぎる瞬間に顔をグルッとこっちに向けて太ももをガン見してきた
そのために待ち構えていたと思うと、情けないし気持ち悪い


彼氏と電車で隣同士に座ってるときに、途中から乗ってきたグラサンのチャラい雰囲気の男が私の目の前に立って、股間を押しつけんばかりの勢いで私の顔の前に下半身をグイグイ近づけてきた
思わずえっ?と思って、彼氏と顔を見合わせて苦笑いしたけど、頭のおかしい男多すぎ


隣の駅の歯医者に行くときに電車に乗ってて、その時は昼下がりで車内は空いてた
駅に着く直前に、斜め前に座ってた若い男がおもむろに近づいて、私の目の前に立ってきた
なに?と思ったけど、路線図でも見てるのかと思ってふと顔を上げたら、携帯がこっちに向いてていきなりカシャッと音がして写真を撮られた
すごい気まずかったけど、静かな車内で変に声も上げられないし、その男は画面を確認しながら、そそくさと降りていった
冬でコート着てたから胸元を狙った訳じゃないと思うけど、知らない男が自分の写真持ってるとか怖いし、悪用されたりしないか不安
個人が特定されるような顔を撮られるくらいなら、
下着を撮られるほうがマシ


電車で扉近くのポールに掴まって立ってたら、一番端の席に座ってるサラリーマンが首を左右にぐるぐる動かして、奇妙な動きをしてた
向かいの席の女性と、近くに立ってる私の太ももと、私の前に立ってるOLの尻を交互に見ていた
朝っぱらから気分悪かった
触らなければ痴漢にならないと思ってるのかな
充分キモいんですけど


彼氏と遊園地のプールに遊びに行って、黄色い花柄のビキニを着たら、彼氏からVゾーンの毛の処理が甘いと怒られてイラついた
そのあとビーチチェアで横になって、彼氏はドリンクを買いにどこかに行った
私は泳ぎ疲れて、いつの間にか眠ってた
それで全く覚えてないんだけど、隣の椅子に知らないおじさんが座って、私のビキニの股間をジーッと見ていたらしい
それをどこかのカップルが発見して、戻ってきた彼氏に教えてくれたらしい
私は寝てて全然気づかなかったけど、そんな事になってたんだ
無防備な格好で寝ちゃダメだと教訓になった


友達と電車に乗ってて、前にホームレスっぽい感じの挙動不審なおじさんが立ってた
私は気づかなかったけど、そのおじさんが降りた後に友達が
「今の人、コートの下で○ン○ン露出してた…しかも小さかった」と爆弾発言して二人で笑ってしまった
しかも翌日に電車に乗ってたら、すぐ近くの女の子達が同じような露出魔に遭った話をしてて、思わず話しかけてしまいそうだった


彼氏とラブホ行く前にコンビニに寄って、彼氏は漫画コーナー、私は買い物をしてた
気がついたら怪しいおじさんが少し離れた場所からこっち見てて、移動してもまた近くにいて、私がレジに行ったら慌てて後ろに並んできた
それで彼氏のとこ行ったら「いや~やっぱ三国志は最高だね」と満面の笑顔で言われて何も言えなかった
おじさんは慌てて自分の車に乗り込んでた
車に乗ってから彼氏に言ったらおじさんに怒ってたけど、ラブホの近くだったからナンパして連れ込めると思ったのかな、残念でしたね


彼氏と漫画喫茶に行って、そこは初めて行ったところで雑居ビルの中にある狭い店だった
私はソファーみたいな柔らかい座椅子に座って漫画を読んでた
彼氏は隣の衝立の向こう側で寝てた
私の前にいた眼鏡で長髪のオタクっぽい男が帰ろうとして振り返って、そのまま動きが止まってジーッとこっちを見てた
スカートだったからパンチラしてたみたいで、その目つきがヤバくて怖かった
最初は気づかないフリしてたけど、目を合わせたら
バツが悪そうにそそくさと帰っていった

🔷寺山修司「ポケットに名言を」2

国破れて山河あり
城春にして草木深し
杜甫「春望」


俺達はきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか。
――季節の上に死滅する人々から遠くはなれて。
アルチュール・ランボー「地獄の季節」


千載具眼の徒を竢つ
伊藤 若冲


地球が二つに割れればいい
そして片方は洋行すればいい
すれば私はもう片方に腰掛けて
青空をばかり――
中原中也「この小児」


貞淑、それは虚栄である。それは形を変えた自尊心である。
アンドレ・ジイド「ワルテルの日記」


忘れられた人は誰か。清廉な静かな徳のある家庭的な人間だ。
ウィリアム・サムナー「忘れられた人」


精神を凌駕することのできるのは習慣という怪物だけなのだ。
三島由紀夫美徳のよろめき


青春は例外なく不潔である。人は自らの悲しみを純化するに時間をかけねばならない。
吉本隆明「初期ノート」


「忘却とは忘れ去ることなり。
忘れ得ずして忘却を誓ふ心のかなしさよ」
菊田一夫「君の名は」


十で神童、十五で才子、二十過ぎれば、ただの人。
俚言


ふるさとは遠きにありて思ふもの
そしてかなしくうたふもの
帰るところにあるまじや
室生犀星


視よ、蒼ざめた馬あり、これに乗る者の名を死と
いい、黄泉これにしたがう…。
ヨハネ黙示録


心せよ亡霊を装ひて戯れなば、亡霊となるべし
カバラ戒律


悪魔というものが実際に存在せず、ただ人間が創ったものだとすれば悪魔は人間そっくりに創られているにちがいない。
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟


安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、
ひしがれたくらしをしてるときは生のよろこびを書きつづる。
太宰治「晩年」


ひょっとしたらこの宇宙は、何かの怪物の歯の中に
あるのかも知れぬ。
アントン・チェーホフ「手帖」


政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことが出来ない。
トーマス・マン魔の山


キューバの勝利は、叙事詩の勝利だった。
エルネスト・チェ・ゲバラ「遊撃戦論」


死んだ女より
もっとかわいそうなのは
忘れられた女です
マリー・ローランサン「鎮痛剤」


かの女は森の花ざかりに死んでいった。
かの女は余所にもっと青い森のあることを知っていた。
ギイジャルルクロオ「花ざかりの森」


しばしば勇気の試練は、死ぬことではなく生きることだ。
アルフィエリ「オレスト」


もし世界の終りが明日だとしても、私は今日林檎の
種子をまくだろう。
オルグ・ゲオルギウ


なぜ、人間は血のつまったただの袋ではないのだろうか?
フランツ・カフカ


まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
萩原朔太郎「猫」


いびつな男がおりました
彼はいびつな道を行きました
いびつな階段のところで
六ペンス銀貨をみつけました
彼はいびつな猫を買いました
猫はいびつなねずみを捕まえました
そしてみんないっしょに
いびつな家に住みました
マザーグース「童謡」


花も嵐も踏み越えて
行くが男の生きる道
泣いてくれるなほろほろ鳥よ
西条八十「旅の夜風」


一刀両断帝王頭 落日光寒巴里城
明治四一年赤旗事件の際の牢屋の落書、フランス革命をよんだもの


一人を殺せば犯罪者だが、百万人を殺せば英雄だ
チャップリン「殺人狂時代」